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「甘いだけではなく味が濃い」
「中の薄皮が薄くて、口の中でとろけますね」
よけそ農園のみかんを初めて食べたお客様から、このようなお言葉をよくいただきます。
非常にありがたく、やる気をいただくと共に、なぜこの品質になるのかを説明してみたくなりました。
この記事では、
よけそ農園のみかんがなぜ美味しいのかを、畑の条件・収穫のこだわり・肥料・選果の基準という4つの視点からお伝えします。

よけそ農園の畑は、南向きの急傾斜地にあります。
和歌山県は、県土の約8割が山地。
平らな土地が少ない、全国でも有数の「山の県」です。
この「傾斜地」であることが、美味しさの大きな理由です。
傾斜地では、雨が降っても水が土に溜まらず、すぐに流れていきます。
そのため、根は常に過湿にならず、健全に呼吸することができます。
みかんは、7月・8月の夏場の水分状態で味が決まると言われています。
この時期に適度な水分ストレスがかかると、果実の中の糖分がぎゅっと凝縮されます。
この「適度なストレス」が、
・糖度を高め
・味を濃くし
・果実を引き締める
ことにつながります。
だからこそ、水はけの良い傾斜地は、味づくりにおいて大きな武器になります。
一方で、近年の温暖化による異常な高温は、そのストレスを「適度」では済まなくしています。
強すぎる乾燥や高温は、みかんの木を枯らしてしまう一歩手前まで追い込むこともあります。
味を良くするストレスと、木を弱らせるストレスは紙一重。
だからこそ、必要に応じて潅水や草管理などでバランスを取ることが重要になります。
傾斜地での作業は、平地の何倍も体力を使います。
機械も入らず、ほとんどが手作業です。
効率だけを考えれば、決して有利な環境ではありません。
それでも私たちは、この場所を選び続けています。
味がまったく違うからです。
平地よりも太陽の光を効率よく、まんべんなく浴びることができるため、
色づきの良い濃厚な味になります。
この傾斜地の日当たりと水はけの良さが、味の土台になっているのです。

よけそ農園では、果実の色やカレンダーだけで収穫を決めません。
収穫前に、必ず実際に食べて味を確認します。
「この木は、もう少し待とう」
「この木は、今が一番いい」
甘みと酸味のバランスが整い、
味が完成したと判断できたものを収穫します。
みかんの色づきが良いということももちろん重要な条件ですが、青さが残っている状態で完熟になっているみかんもあります(YN26など)
これが、樹上完熟へのこだわりです。
流通効率を優先すれば、早めに収穫することもできます。
しかしそれでは、本来のコクや濃さは出ません。

収穫後も、すべてが出荷されるわけではありません。
よけそ農園では、ネットショップで販売するみかんを選果機を使わずに、手選別で一つひとつ確認して選別しています。
選果の際に私たちが「これは美味しい」と判断する基準があります。
皮がなめらかで薄いもの。
中身がしっかり詰まっている証拠です。
同じ大きさのみかんでも、軽いものと重いものがあります。
重いみかんは、水分と糖分がしっかり中に詰まっている状態です。
スカスカな実は軽くなりますが、身が締まっているものは密度が高くなり、自然と重みが出ます。
つまり「重い=中身がしっかり詰まっている=味が濃い」可能性が高い、ということです。
小〜中玉は、味がぼけにくく、旨みが凝縮されています。
お尻の部分までしっかり色が乗っているものは、
太陽を浴びて完熟した証です。
※「扁平=甘い」とは限りません。
ゆら早生のように丸くても濃厚な品種があります。
形よりも“締まりと色づき”を重視します。
機械では見抜けない微妙な違いを、
熟練の目と手の感覚で見極めています。

よけそ農園のみかんは、
「薄皮が破れるほど薄い」と言われます。
これは、
・適度な水分ストレス
・窒素を効かせすぎない施肥設計
・樹勢を強くしすぎない管理
この積み重ねの結果です。
例えば肥料成分においても光合成の効率を高めるものがあり、その成分を重点的に与えるとともに、肥料の効き目などを考えた上で、みかんが窒素過多にならないようにしています。
窒素過多になると、みかんの皮もごつごつとして厚くなりやすく、中の薄皮も残りやすくなります。
果実が締まり、甘みが凝縮されることで、
じょうのう膜も自然と薄くなります。
とろける食感は、設計された味なのです。
畑の条件。
収穫のタイミング。
熟練の手選別。
計算された肥料。
この積み重ねが、
よけそ農園のみかんの美味しさをつくっています。
もちろん天候によっては、どうしても味がのらなかったり
薄皮が少し厚めになってしまう年もあります。
私たちは毎年、技術を更新しています。
その年の天候に合わせて管理を調整し、研修で学んだこともすぐに栽培へ反映させています。
よけそ農園のみかんは、毎年確実に進化しています。
まだ説明しきれていない剪定や施肥管理などの工夫はいくつもあるのですが、
ここからはまたの機会にお話しできればと思います。
皮をむいた瞬間に広がる香り。
あふれる濃厚な果汁。
そして、驚くほど薄いじょうのう膜。
「やっぱり違うね」
そう言っていただける一箱を、これからも頑張ってお届けしたいと思います!
桃(6月~8月)、みかん(10月~12月)、レモン(11月~1月)と美味しい旬の時期は限られており、
また年によっては早めに完売となることがあります。
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