腸活は「根を育てる」ことだった!植物の根と人の腸の共通点で夏バテを防ぐ

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今年の夏は本当に堪えました。。桃の収穫や剪定の作業は炎天下。

休憩時には冷たい飲み物を一気に飲み、アイスもよく食べていました。

その瞬間は体が冷えて心地良いのですが、結果としてお腹があまり強くない自分には大きな負担となり、疲れが取れにくくなっていったのです。

桃のシーズンが終わってからも夏の暑さのせいか、考える力が落ち、読書をする気がなくなるなど、思考力の著しい低下を感じました。

体だけでなく、心や頭の調子まで乱れてくる…これは「腸」が弱っていることが関係しているのではないかと考えるようになったのです。

そんな中で考えたのが「農園でやっている“根づくり”を、自分の体にも応用できないか?」という発想でした。

植物ホルモンを活かした桃づくりからの学び

今年の桃づくりでは、植物ホルモンの働きを意識しながら樹勢を強く保ち、根がしっかり張るように剪定を改良しました。

すると、樹勢のバランスが整い、収穫された桃の品質がこれまで以上に良くなったのです。

この経験から強く感じたのは、「根が元気であれば果実の品質も自然と高まる」という当たり前のこと。

では、人間にとっての「根」はどこにあるのか?

その答えが「腸」 でした。

植物の根と人間の腸の共通点

調査や考察を重ねると、植物の根と人間の腸には驚くほどの共通点が見えてきます。

  • 栄養と水分を吸収する場所
  • 微生物との共生が必須で、多様性が健康の鍵
  • バランスが崩れると病気になる

こうした共通点から、「腸は人間の根っこ」という表現は単なる比喩ではなく、科学的にも意味があり、根ではなく内臓という扱いですが、上記の本にも書かれています。

夏の生活が腸に与える悪影響とは?

夏の腸は、実はとてもダメージを受けやすい状態にあります。

冷たい飲み物やアイスの摂りすぎ → 血流低下・消化不良

急激に冷えた飲み物やアイスを摂ると、胃腸の血管が収縮して血流が低下します。

その結果、胃酸や消化酵素の分泌が抑えられ、食べ物を十分に分解できず「消化不良」「下痢」「胃もたれ」を起こしやすくなります。

また腸内温度が下がることで腸内細菌の働きも鈍り、栄養吸収の効率も落ちます。

② 高温環境そのもの → 暑さのストレスで腸バリア機能が壊れる

猛暑はそれ自体が体に「熱ストレス」を与えます。

高温環境下では副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が増え、腸の粘膜バリアを傷つけやすくなることが知られています。

腸のバリア機能が弱まると、腸内細菌のバランスが崩れ、炎症や下痢などのリスクが高まります。

つまり「暑さにさらされるだけで腸が弱る」ことが科学的に確認されているのです。

③ 発汗による脱水 → 腸のぜん動低下・便秘

炎天下で大量に汗をかくと、水分だけでなくナトリウム・カリウムなどの電解質も失われます。

体が脱水状態になると血液がドロドロになり、腸の血流も低下。腸のぜん動運動が弱まり、便秘や張りが起きやすくなります。

水だけをがぶ飲みしても電解質不足は補えず、逆に「低ナトリウム血症」を招く危険もあります。

④ 冷房と外気の温度差 → 自律神経が乱れ、腸に悪影響

屋外の猛暑と室内の冷房の温度差が大きいと、自律神経(交感神経と副交感神経)の切り替えが乱れます。

腸は「腸管神経系」と呼ばれる独自の神経ネットワークを持ち、自律神経と密接に連動しています。

そのため自律神経が乱れると腸の動きも不安定になり、下痢や便秘、ガスの張りなどが起こりやすくなるのです。

腸はホルモン工場でもある

桃の木で植物ホルモンを意識したように、「人間のホルモンはどこで作られているのか?」と考えると、実は腸が重要な役割を担っています。

桃の木で植物ホルモンを意識したように、「人間のホルモンはどこで作られているのか?」と考えると、実は腸がとても大きな役割を持っています。

もちろん、脳下垂体・副腎・甲状腺・性腺といった内分泌腺が全身のホルモンを調整しているのは有名ですが、実は腸も「大きなホルモン工場」なのです。

腸では、幸せホルモンと呼ばれる、セロトニンの約90%が作られています。

さらに、GLP-1(血糖値を整えるホルモン)やグレリン(食欲を調整するホルモン)など、体と心のリズムに欠かせないホルモンも腸から分泌されます。

つまり腸は、栄養を吸収するだけでなく、気分・食欲・エネルギーのコントロールまで支える「根っこ」であり、人間にとっても「根(=腸)」を守ることが、活力と健康を決めるのです。

腸活の取り組み

私はこうして腸を“根”ととらえ、腸活=体の土づくりを始めました。

  • アイスや冷たい飲み物を取りすぎない
  • ビオスリー(酪酸菌・乳酸菌・糖化菌)を食後に
  • ヨーグルト、桃やいちじくなど果物を夜に(食物繊維の補給)
  • 水分補給と電解質管理を意識

正直、これを腸活と言ってよいのか?というレベルの取り組みです(笑

3日坊主で、面倒くさがりの私にできることはこれぐらいになりますが、それでも腸を意識するだけで体調が変わってきました。

水分補給と電解質管理とは?

夏の農作業では大量の汗をかきます。その時に失われるのは水分だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質(ミネラル)も一緒です。

水だけをがぶ飲みすると血液中の塩分濃度が薄まり、逆に体調を崩すこともあります。

だから大切なのは、水+電解質をバランスよく補給すること

  • 食事に梅干しを添える
  • 熱中症対策のタブレットなどを摂取する
  • スポーツドリンクを状況に応じて活用

こうした工夫で、脱水やだるさを防ぎ、腸や体全体の調子を守ることができます。

数週間単位で観察していくと、体調のリズムが少しずつ整い、疲れやだるさが抜けやすくなるとともに、思考力も戻ってきた感覚があります。

おわりに—「体の根」を

農園で桃を育てるとき、植物ホルモンを活用しながら樹勢を整え、根を守る剪定を試みました。
その結果、桃の品質が大きく向上したのです。

人間も同じで、ホルモンを生み出す「根っこ=腸」を大切にすることが、健康と美容、そして思考力や活力の源になる。

この夏の経験から学んだのは、「農業における土づくりの論理は人体にも活用することができる」ということでした。

これで少しやる気がもどってきたので、このブログ記事も書くことができた、というわけです(笑

農業でもっとも重要なことの一つに、働く人の健康が挙げられます。

これからも農園での知恵を体に活かしながら、腸を守り、人生を実り豊かにしていきたいと思います。

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