みかん農家が教える!みかんの保存方法と保存期間(日持ち)の目安は?

みかん日誌
園主

みかんは秋・冬の代表的なフルーツであり、傷ませないで長く楽しむ方法が知りたいと思っている方も多いかと思います。みかんの生産者しかわからない知識や、良いと思われる保存方法をお伝えしたいと思います。

そもそも日持ちするみかんとは?

まず最初に、長く保存するには保存方法も大切ですが日持ちするみかんを選ぶ必要があります。では日持ちするみかんとはどういうみかんでしょうか?

一般的にスーパーなどで見かけるみかんで選ばれるかと思うのですが、実はほとんどが日持ちしないにくいみかんだと思います。

みかんの日持ちは店頭に並ぶ前に決まってしまっていて、それは選果機を使ったみかんか、そうでないかという違いです。

選果機を通したみかんは日持ちせず、風味も損なわれる

一般的にスーパーなどに並んでいるみかんは、上の画像のような選果機を使ってサイズごとに選別されています。

この選果機で転がる工程で、みかん同士がぶつかったり、コロコロと転がったり段差を落ちたりして、どうしても果実にショックが加わってしまいます。

特にみかんをきれいに見せるために、みかんを磨くブラッシングなどを工程に入れている選果機もありますが、このような場合は特に傷みが早くなります。

みかん本来の美味しさを楽しむには

では、どのようなみかんが日持ちするかというと「選果機を使わず、手で丁寧に選別したみかん」になります。

選果機を通したみかんは、選果後すぐはそうでもないのですが、数日たつとみかん本来のフレッシュな風味が飛んでしまいます。

私たち、みかん農家はよく「煮えた味がする」と言うのですが、みかん本来の風味や美味しさを味わったことがある人は、みかん農家ぐらいになってしまうのではないでしょうか。

そこで、宣伝するようで申し訳ありませんが、、(笑)

当園のネットショップで販売するみかんは、選果機を使わずに一つ一つ手で選別をしているので、傷みが発生しにくく日持ちします。

傷みやすいということもあるのですが、味と風味が落ちるのが嫌で、当園ではネットショップで販売するみかんはすべて選果機を通しません。

ぜひ当園のみかんを召し上がってみてください!

常温保存と冷蔵保存はどちらが良いか?箱で購入したみかんを腐らせない保存方法

こちらも見解がわかれるところですが、みかんの生産者からすると「風通しの良い冷暗所で保存する」常温保存が基本的な保存方法です。

みかんで箱買いなどをした場合は、傷が入ったみかんやカビが生えているみかんが下の方に混じっていないかチェックをしてください。

みかん箱のなかに傷んだみかんがないかを確認した後は、箱のみかんの上に新聞紙をのせて、冷暗所で保存してください。

近年では10月などでも気温が高い場合が多いので、その場合は野菜室で保存するのも良いかもしれませんが、基本的には常温保存をおすすめします。

みかんは、かご盛りでの保存もおすすめ

スーパーなどで袋に入ったみかんを購入された場合なども、袋から出して通気性をよくするために盛りかごなどに入れて保存するのがおススメです。

袋の中に入れたままにしておくと、みかんはまだ呼吸をしているので、水滴などがついてそこからカビが生えて腐ってきたりします。

下に向けて並べるのが良いとされていますが、正直そこまで差はないので、気にしなくて大丈夫だと思います。

常温でのみかんの保存期間(日持ち)

上記のような保存をすると、そこまで手間暇をかけなくても傷んだみかんが混じっていなければ2週間程度は保存できます。冬場であれば3週間はもつと思います。

ただ、傷んだみかんなどが混じったりしていると、一気にそこからカビてきたりするので、こまめにカビが生えていないかチェックしてくださいね。

なぜ、みかんを冷蔵庫(野菜室)で保存するのをおすすめしないのか?

野菜室とはいえ冷蔵庫では乾燥が激しいために対策をしなければならないためです。

例えば、みかんを紙でくるんだ上にビニール袋に入れて保存する方法などが紹介されていますが、あまりおすすめはしません。

一つが腐ると他のみかんも腐っていきますし、傷んでいるのが紙におおわれてわかりづらくります。

また、野菜室に箱買いしたみかんを入れるスペースが空いてないご家庭が多いのではないか?と思うからです。

どうしても冷蔵で保存したい場合は、鮮度保持袋などに入れて保存するのがおススメです。

冷凍保存による長期保存(冷凍みかん)

では、例えば冬に購入したみかんを夏まで長期保存したい場合はどうするかというと、ずばり冷凍です。昔は電車の旅のお供に、赤いネットに入れられた「冷凍みかん」が良く売られていたようですが、最近はあまり見なくなりましたね。

このように冷凍すると半年~1年は保存できます。

私も一度試してみましたが、夏場に食べてみるとシャリっとしたシャーベットのようで、美味しかったです。

ただ、冷凍すると甘みが感じにくくなるので、かなり甘い完熟のみかんで試してみたのですが、そこまで甘さは感じませんでした。

長持ちさせる冷凍みかんの作り方(保存レシピ)

あまり手間をかけたくないのであれば、

「みかんを冷凍庫に入れておく」

これだけで冷凍みかんを作ることができます。

きっちり市販のもの同じように作るのであれば、以下のようなレシピになります。

  1. みかんを水洗いした後、キッチンタオルなどで水気を取る
  2. 冷凍庫にフリーザーバッグに入れて、冷凍庫にいれて凍らせる
  3. 凍ったみかんを水に一度くぐらせて、再度冷凍する

こうすることによって氷の薄い膜を作り出し、乾燥を防いでジューシーさを保つことができるようです。

実際に冷凍施設で、冷凍みかん作られている会社の方からお話をお伺いしました。

最近は関東地方に、学校給食やふるさと納税向けに出荷されているようです。おそらく関西などの西日本は産地が近いために、青果のまま食べることがほとんどなんでしょうね。

私は今回自分で作るまで、冷凍みかんを食べたことがありませんでした(笑)

園主

色々と書かせていただきましたが、やはりみかんは生のまま召し上がっていただくのが一番だと思います。遅くとも1か月では召し上がっていただいくことをおすすめいたします。

ご登録はお済みですか?
よけそ農園からのお知らせメール

桃(6月~8月)、みかん(10月~12月)、レモン(11月~1月)と美味しい旬の時期は限られており、
また年によっては早めに完売となることがあります。
「販売はまだ?いつから始まるの?」や「え?販売はもう終わったの?」などのお問い合わせを多くいただいておりまして、
ご希望のお客様には販売開始をメールでお知らせしております。
お知らせを受け取りたい方は、登録ページの入力欄にメールアドレスをご入力いただき、お知らせメールを登録してください。

  • SHARE THIS POST