みかん農家が教える!みかんの保存方法と保存期間(日持ち)の目安は?

みかん日誌
園主

みかんは常温なら2〜3週間、冷凍すれば半年〜1年ほど保存できます。基本は、風通しのよい冷暗所での常温保存です。

ここでは、みかん農家だからこそわかる保存のコツと、日持ちするみかんの選び方をお伝えします。

みかんは何日もつ? 保存期間と賞味期限の目安

みかんは常温で2〜3週間、野菜室(鮮度保持袋に入れて)で1か月、冷凍なら半年〜1年ほどもちます。

袋や箱で買ったみかんには、賞味期限が書かれていないことがほとんどです。野菜や果物のような生鮮食品は、期限を表示しなくてよいことになっているためです。

そのかわり、一箱まとめて買ったときも、次の日数を目安にしてください。

・常温(風通しのよい冷暗所):2週間ほど。冬場なら3週間ほど
・野菜室(鮮度保持袋に入れて):1か月ほど
・冷凍:半年〜1年ほど

傷んだみかんが1つ混じっていると、そこから一気にカビが広がります。食べられるか迷ったらカビが生えていないかを確かめ、カビたみかんは早めに取り除いてください。

箱で買ったみかんを腐らせない常温保存の方法

みかんの生産者としておすすめするのは、風通しのよい冷暗所での常温保存です。

箱買いをしたら、まず下のほうに傷やカビのあるみかんが混じっていないか確かめてください。確認できたら、箱のみかんの上に新聞紙をのせて冷暗所で保存します。

冷房をつけたくなるくらい暑い日が続くときは、常温より野菜室のほうが安心です。近年は10月でもそういう日が多くなりました。涼しい時期は常温がおすすめです。

袋入りのみかんは、かご盛りで

スーパーなどで袋入りのみかんを買ったときは、袋から出して盛りかごなどに入れ、風通しをよくして保存するのがおすすめです。

みかんは収穫した後も呼吸をしているので、袋に入れたままだと水滴がつき、そこからカビが生えて腐ってきます。

へたを下に向けて並べるのがよいとも言われますが、正直そこまで差はないので、気にしなくて大丈夫です。

みかんは冷蔵庫に入れた方がいい? 基本は常温、暑い日だけ野菜室に

基本は常温がおすすめです。冷房をつけたくなるくらい暑い日が続くときだけ、野菜室を使ってください。

冷蔵庫は野菜室でも乾燥が激しく、そのまま入れるとみかんの水分が抜けてしまいます。

紙でくるんでからビニール袋に入れる方法もよく紹介されていますが、あまりおすすめしません。紙に覆われて傷みに気づきにくく、1つが腐るとまわりにも広がってしまうからです。

それに、箱で買ったみかんが入るほど野菜室が空いているご家庭は、あまり多くないのではないでしょうか。

どうしても冷蔵で保存したい場合は、鮮度保持袋に入れるのがおすすめです。野菜室なら1か月ほどもちます。ただし、冷たいままだと味を感じにくいので、食べる少し前に冷蔵庫から出しておくのがおすすめです。

冷凍すれば半年〜1年保存できる(冷凍みかん)

食べきれないみかんや、冬に買ったみかんを夏まで楽しみたいときは、冷凍がおすすめです。冷凍すれば、半年〜1年ほど保存できます。昔は電車の旅のお供に、赤いネットに入った「冷凍みかん」がよく売られていましたが、最近はあまり見かけなくなりましたね。

私も一度試してみましたが、夏に食べるとシャリっとしたシャーベットのようで美味しかったです。ただ、冷凍すると甘みを感じにくくなります。かなり甘い完熟のみかんで試しましたが、それほど甘さは感じませんでした。

冷凍みかんの作り方

手間をかけたくなければ、みかんをそのまま冷凍庫に入れておくだけでも冷凍みかんになります。

市販のものと同じように作るなら、次の手順です。

  1. みかんを水洗いして、キッチンタオルなどで水気をふき取る
  2. フリーザーバッグに入れて、冷凍庫で凍らせる
  3. 凍ったみかんを一度水にくぐらせて、もう一度冷凍する

表面に氷の薄い膜ができて乾燥を防ぎ、ジューシーさを保てるそうです。冷凍みかんを作っている会社の方に、実際にうかがったお話です。

最近は関東の学校給食やふるさと納税向けに出荷されているそうです。関西など西日本は産地が近いので、生のまま食べることがほとんどなのかもしれませんね。私も、自分で作るまで冷凍みかんを食べたことがありませんでした(笑)

そもそも日持ちするみかんとは? 選果機を通さないことが大切

保存方法と同じくらい大切なのが、日持ちするみかんを選ぶことです。みかんの日持ちは、実は店頭に並ぶ前にほぼ決まっています。分かれ目は、選果機を通したかどうかです。

スーパーなどに並ぶみかんの多くは、上の写真のような選果機でサイズごとに選別されています。機械の上を転がる間に、みかん同士がぶつかったり段差を落ちたりして、どうしても果実に衝撃が加わります。見た目をきれいにするためにブラシで磨く工程がある選果機では、さらに傷みが早くなります。

選果機を通したみかんは、すぐには変わらなくても、数日たつとみかん本来のフレッシュな風味が抜けていきます。私たちみかん農家は、これを「煮えた味がする」と言います。

日持ちして本来の風味も残るのは、選果機を使わずに手で選別したみかんです。

宣伝のようで申し訳ありませんが(笑)、当園のネットショップで販売するみかんは、すべて選果機を使わずに一つひとつ手で選別しています。味と風味が落ちるのが嫌で、そうしています。よろしければ、ぜひ一度召し上がってみてください。

園主

色々と書きましたが、みかんはやはり生のまま召し上がっていただくのが一番です。常温なら2〜3週間を目安に、早めにお召し上がりください。

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